2025年度 春季コース(第7期)
スマートシティの構築には、政策立案やコーディネートを行うジェネラリスト型人材、プロジェクトの企画・推進や運営を担うプラクティショナー型人材の両方が必要となります。本スクールはその双方を視野に入れ、現状を俯瞰的に捉えて見直す思考とデジタル技術やデータ活用により転換する方策を企画する力、スマートシティの実現に資する先端的な要素技術とその社会実装の方法に係る知識、都市・地域の課題を読み解いた上でデジタル技術やデータ活用による将来ビジョンを構想する力の習得につながるカリキュラムを提供します。
※本プログラムは2024年度より、プログラム運営の一部を東京大学エクステンション株式会社(東京大学100%出資会社)が担当し、東京大学大学院新領域創成科学研究科との共同実施として実施します。
受講期間
2025年5月から2025年8月
授業のタイプ
スマートシティスクール(第7期)2025年度春季コースは、以下の講義、ラウンドテーブル討論、現地視察・技術体験、グループワーク演習から構成されます。
講義
スマートシティの考え方や方法・技術に係る1コマ9 0 分の講義。都市・地域のDXやスマートシティの担い手として習得することが求められる教養や関連する専門分野に係る講義で構成しています。一つの講義は前半に講師によるレクチャー、後半には受講生による質疑を含めた意見交換を行います。
ラウンドテーブル討論
「デジタルガバナンスとは」、「未来の交通とは」など都市・地域のDXと次世代のスマートシティを考える上で重要なテーマについて、複数講師によるクロストークと受講者も参加した意見交換を行います。
現地視察・技術体験
千葉県柏市「柏の葉スマートシティ」をはじめとするスマートシティの先進地の現地視察を行うほか、東京大学柏キャンパスの研究室を訪問し、研究担当者による解説とともに先端技術開発の現場を体験して頂きます。
グループワーク演習
都市・地域の将来構想やスマートシティ実行計画の立案に係る演習をグループ作業として取組んで頂き、作業を通じた構想力と立案に係るスキルの修得を目指して頂きます。
科目構成

SCHEDULE
開講日
2025年5月7日(水)
授業実施日時と会場
平日(月・水・金のうち週1日又は2日)(全19回)
17:00~20:10(2コマ)
一限 17:00~18:30
二限 18:40~20:10
【会場】
東京大学八重洲アカデミックコモンズ
※一部柏キャンパスまたは本郷キャンパス
土曜日(月2~3回程度)
13:00~17:50(3コマ)
一限 13:00~14:30
二限 14:40~16:10
三限 16:20~17:50
※一部午前中を予定
【会場】
東京大学八重洲アカデミックコモンズ、柏キャンパス、本郷キャンパスほか
※授業の内容によって会場を設定します。
※5月9日~10日は、宿泊付きの集中実習を柏の葉で行います。
日曜日(全1回)
【会場】
地方都市において、宿泊を伴う現地視察を実施します。
※6月21日~22日は、宿泊付きの現地視察(塩尻市)を行います。
追加プログラム
海外視察(期間: 2025 年 11 月 3 日(月)~9 日(日)を予定、目的地:シンガポールおよびタイ・バンコク ※いずれも変更の可能性あり)
追加プログラムとして、海外の先進事例視察を実施予定です。スマートシティは、国内のみならず世界各地で様々な取組みが進められており、当スクール教員と共に先進都市の現場視察と関係者へのヒアリングや議論を通じて、スクールでの学びをさらに深めることを目的とします。プログラムへの参加は任意であり、参加の有無は修了認定の判断基準に含みません。
授業実施日カレンダー



LECTURERS
※以下は現時点で予定している講師陣ですが、一部変更の可能性があります。
※所属・役職は2025年2月現在の情報です。
スクール長/都市計画
出口 敦
東京大学 執行役・副学長、大学院新領域創成科学研究科 教授
建築デザイン
隈 研吾
建築家/東京大学 特別教授・名誉教授
センシング
割澤 伸一
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
VR
篠田 裕之
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
資源循環
伊藤 耕三
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特別教授
ゲノム科学
鈴木 穣
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
環境政策
亀山 康子
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
都市政策
栗田 卓也
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任教授
都市交通計画
中村 文彦
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任教授
人工知能
松尾 豊
東京大学大学院工学系研究科 教授
デジタル社会
森川 博之
東京大学大学院工学系研究科 教授
建設3Dプリンティング技術
石田 哲也
東京大学大学院工学系研究科 教授
まちづくり
小泉 秀樹
東京大学大学院工学系研究科 教授
ビルカーボンマネジメント
赤司 泰義
東京大学大学院工学系研究科 教授
計算機システム
中村 宏
東京大学大学院情報理工学系研究科 研究科長・ 教授
教育DX
山内 祐平
東京大学大学院情報学環 教授
都市OS
越塚 登
東京大学大学院情報学環 教授
メタバース
暦本 純一
東京大学大学院情報学環 教授
Well-being
唐沢 かおり
東京大学大学院人文社会系研究科 教授
経済政策
大橋 弘
東京大学 副学長、大学院経済学研究科 教授、公共政策大学院 教授
自動運転
須田 義大
東京大学生産技術研究所 教授
道路交通システム
大口 敬
東京大学生産技術研究所 教授
都市防災
加藤 孝明
東京大学生産技術研究所 教授、社会科学研究所 特任教授
障害・インクルージョン
熊谷 晋一郎
東京大学先端科学技術研究センター 教授
海外都市計画
吉村 有司
東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授
データガバナンス
渡部 俊也
東京大学 副学長、未来ビジョン研究センター 教授
デジタルアーキテクチャ
西山 圭太
東京大学未来ビジョン研究センター 客員教授
ヘルスケア・ジェロントロジー
飯島 勝矢
東京大学高齢社会総合研究機構 機構長、未来ビジョン研究センター 教授
ゲノム情報学
井元 清哉
東京大学医科学研究所 附属ヒトゲノム解析センター 教授
計算機システム
小林 博樹
東京大学情報基盤センター 教授
空間情報
柴崎 亮介
東京大学大学院情報学環 特任教授/ 麗澤大学 副学長・教授
System Design and Management
Bryan R . Moser
Academic Director and Sr. Lecturer, SDM /Assoc. Director, Strategic Engineering Research Group, MIT
地方自治
森 雅志
富山大学 客員教授/前・富山市長
デジタル都市建築デザイン
山梨 和彦
株式会社日建設計 CDO常務執行役員・チーフデザインオフィサー
海外都市交通計画
牧村 和彦
一般財団法人計量計画研究所 理事/筑波大学 客員教授/神戸大学 客員教授
フランス都市政策
ヴァンソン 藤井 由実
FUJII Intercultural 代表(在フランス)
リビングラボ
笹尾 知世
麗澤大学工学部 准教授
ユビキタス
横窪 安奈
東京大学大学院情報学環 助教
都市デザイン
三牧 浩也
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任研究員/柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK) 副センター長
土木デザイン
尾﨑 信
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特任研究員
GUIDELINES
受講申込手続きと受講料
・受講希望者の方は下記の要領でお申し込みください。申込書類による選考を行います。
・申込受付は東京大学エクステンション株式会社、選考については東京大学大学院新領域創成科学研究科が行います。
・すべての受講希望者(企業または個人)は、 受講管理の都合上、受講希望者による手続きが必要です。
・企業等組織からの派遣により参加する場合は、企業からの受講契約申込書提出・選考後の東京大学からの受諾書送付により、受講契約が成立することとなります。
募集期間
2025年2月25日~2025年4月4日(必着)
定員
1コースあたり20名(最少開講人数12名)
受講料
1コースあたり200万円/人(消費税を含む)
※宿泊付き現地視察の宿泊費を含みます。
※国、地方自治体に所属し機関から派遣される受講者については減免制度、個人の資格で参加する受講者(個人事業主等含む)については奨学金制度(受講者募集要項別紙2参照)への申請資格があります(選考あり)。申請する場合は連絡先Eメールアドレスまで事前にお問い合わせください。
※追加プログラムである海外視察については、現地集合・現地解散とし、往復交通費・滞在費等の費用は各自負担といたします。視察にかかる各自負担は概ね60万円程度を見込んでいます(受講料と合算した負担額は260万円程度)。
申込方法
募集期間内に、以下よりお申込ください。
申込書類
お申込と合わせて以下の書類をご用意いただき、申込フォームにアップロードしてご提出ください。
① 志望動機説明書(書式は任意。A4サイズ片面1 枚以内のPDFファイルとしてください)
② 受講契約申込書 [一般用][減免申請用](企業等の組織から派遣される申込者は、所属組織の長が押印したもの(写し)を、PDFファイル形式で提出ください。PDFファイル提出に加えて、原本(電子押印不可)を下記宛にご郵送ください。)
送付先:〒277-8561千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学大学院新領域創成科学研究科 予算・決算チーム 担当・藤原宛
提出期日:2025年4月24日
※別紙(受講契約書)は提出不要です。
※受講料の減免を申請される場合は減免申請用の書式をご提出ください。(減免を申請しない受講者は一般用の書式を使用すること)
③ 受講料減免・奨学金申請書(申請者のみ)(国、地方自治体から派遣される受講者、個人の資格で参加する受講者のうち、受講料減免または奨学金制度への申請を希望する申込者は本書類をPDFファイル形式で提出ください)
◯書式は申込フォームまたは上記よりダウンロードするか、連絡先Eメールアドレス宛にご請求ください。
特記事項
みなし輸出管理(経済産業省貿易管理部)の運用徹底から受講者について、以下の類型に該当する場合は、本学において事前に審査を行うことがあります。ご了承願います。
①雇用契約等の契約に基づき、外国政府等・外国法人等の支配下にある者
②経済的利益に基づき、外国政府等の実質的な支配下にある者
③国内において外国政府等の指示の下で行動する者
このことから、これらに該当する場合はその旨特記事項に記載ください。
選考方法
プログラム運営委員会による書類選考
選考結果通知
運営委員会による書類選考の後に、2025年4月18日(予定)までに通知します。
関係様式
・受講者募集要項 [PDF]
・受講契約申込書(一般用) [word] (減免申請用) [word]
(個人の資格で参加する受講者は提出不要)
・受講料減免・奨学金申請書(申請者のみ) [word]
想定される受講者像
10~20年程度の実務経験を有し、スマートシティの関連分野やまちづくりに高い関心と問題意識を持つ方。特に、新たな事業の構想や支援、あるいは、起業やビジネスモデルの創出を通じて、DXに貢献していきたいとの意欲と展望をお持ちの方の受講を歓迎します。
受講の条件
大学学部卒業相当の学力を有することを条件とします。
修了証書
開講日に提示する修了条件を満たしたコース修了生には修了証書を授与します(学位記ではありません)。
留意事項
- 本コースでは、受講生の方々は会場にて対面で受講することを前提とします。但し、感染症等の状況により、やむを得ずカリキュラムの一部あるいは全部をオンライン受講に変更する可能性があります。
- 受講契約後は原則としてキャンセルを受け付けません。上述1.の変更を理由とした受講キャンセルについては、2025年4月23日まで受け付けますが、それ以外のキャンセルは受け付けないことを予めご了承ください。
- 主催者側の都合により、一部の開講日時、開講場所、カリキュラムの内容、講義の内容、等が変更になる可能性があります。
- 受講料は納付期限(選考結果と共に通知)までに納付頂くようお願いいたします。期限までに納付いただけない場合、受講できないことがあります。
- 運営委員会の書類選考を経て受講者として決定した者が最少開講人数に達しない場合は、原則として開講中止となります。中止する場合には2025年4月18日までに通知するものとします。
連絡先
東京大学エクステンション株式会社 スマートシティスクール担当
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル7階
メールアドレス:contact@utokyo-ext.co.jp
Web:https://smartcity-school.k.u-tokyo.ac.jp/
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